チエママ日記

育児ブログ

香港上級者さんにこそ行って欲しい、油絵アート&ITワールドに浸れる深センの魅力

 

ダーフェン



 

「ITギークな友達がアツイっていう、深センに行こうよ?ずっと行きたかったんだよね」

大好きな香港に行くことが決まって、4日間の旅程の中1日をIT都市、中国深センで過ごしたいとパートナーに提案された。文系女子、ITとか怖いし、パソコンなんてほぼ保有したことない、そんな私は絶対一人じゃ深センに行こうなんて思わない。

海外渡航歴50回のうち香港には5回行っていて、香港の雰囲気はよく知っているので、1日くらいは新しいことしてみたいし、パートナーの好きなところに行ってもいいかな、それくらいの気持ちだった。それが、こんなに楽しい街と気づくなんて...

控えめに言っても、深センは楽しすぎる。油絵の街・ダーフェンはヨーロッパを歩いているような素敵な雰囲気に浸れるし、福田市をはじめ都市部には日本では感じたことのない最先端がある。でもたまに、カオス。周りを見渡しているだけで飽きない異世界

平均年齢30代と思われるほど多い若者が放つ街全体から溢れるパワー。スタートアップが盛んで町中に自転車レンタルがずらっと並ぶ様子。監視カメラがそこかしこにある地下鉄。飲食すると罰金があり綺麗に保たれている地下鉄車内では、280L(20L×14本!)が運搬されている...

中国政府の方針で、大学や大学院卒の優秀な若者が深センで働くと補助金出すなど人が集まるような仕組みがあると聞いた。その仕組みを使って中国全土から若い人が集まり、そこで結婚して子供が生まれると両親を呼び寄せて深センに住み、子供の面倒を見てもらうらしい。30代女性で専業主婦はほぼいない、出産後育児は家族のサポートを受けながら働くことが一般的、頼もしい女性と魅力的な街だと感じた。

 

深センに行くために、香港で準備しておくべきこと

 

・現地通貨(中国元)

 

高度に電子マネー支払いが普及しており紙幣が使われることが少ない。色々調べたけれど、2018年夏時点では中国銀行口座がないと電子マネーは使えない。両替所はたくさんないので香港で両替しておく方が無難。

 

SIMカード


香港空港到着ロビーの店では、香港と中国どちらでも使えるSIMを売っている。割高ではあるけど、セットアップまでしてくれるので安心して使える。深セン到着したLo Wu駅にも格安SIM(1GB=1中国元)で売っている看板を見たので、次回は使ってみたい。

 

 

深セン日帰り旅行スケジュール


9:00 香港ホテル(尖沙咀)出発、East Tsim Sha Tsui Stationまで歩く
9:10 East Tsim Sha Tsui StationからWest Rail Lineに乗る
9:11 Hung Hom Station到着(一駅移動)
9:15 Hung Hom StationからEast Rail Lineで香港と深センの国境であるLo Wu Stationに向かう(11駅、43分)
9:58 Lo Wu Station到着、税関等を通り香港から出国、中国に入国する。Google mapなどでは移動や国越えにかかる時間が書いてありませんが、書類記載は4回、外国人(中国人以外)レーンに並ぶなどがあるので実際は短くても30分はかかる
10:30 Lo Wu Stationを出るとそこはもう中国。英語はほぼ通じない。駅横にあるレストランでヌードルを遅め朝ごはん。
11:00 深セン街中へ。地下鉄 Luobao Line (Line 1) に乗り、華北路駅で降りると深セン電気街に到着。
13:00 油絵の街、ダーフェンに移動
15:00 ダーフェン出発、所要時間2時間ほどで香港(九龍駅付近)に戻る。

国境を越えるだけ、香港から深センへの電車移動

香港の中心街からだんだんのどかな田園風景になってきて...間も無くすると、国境超え。海外旅行中に国境超えて、パスポートのスタンプ増やすのはちょっと嬉しい。

深センには二回行ったけど、日本人はすごく少ない。日本女子には私しかいなかったと思う。圧倒的に多いのは中国人と香港の人。香港での地下高騰を受けて、物価の安い深センから1時間ほどかけて通勤、通学する人が増えているそう。10%の割合で東欧ぽい人がいた。

Lo Wu駅について、川を越えると、中国入国案内が出てくる。
Lo Wu駅内には、なんと免税店が。

LoWu駅を出た後の地下鉄は、出てすぐ前にある下りのエスカレーターを降りると辿り着けます。その間タクシーの運転手やらいろんな人に話しかけられても一目散に下りエスカレーターに向かえば大丈夫。エスカレーターに降りる前の店ではSIMカードが買える。街中に行くと、買える場所が限られるので、次回はここで購入したい。

華北強は、電気部品問屋だけじゃない!女性向けの携帯ケースを扱う店や女性服、赤ちゃん服を扱う店も。

華北強はいわゆる電気街と呼ばれる深センの中心。ビルによって、ある程度売ってるものが分かれている。華北強を歩いて、一階の雰囲気を除いてそれと同じような店が上の階にもあるイメージ。
・電子部品と思われる細かいパーツを売っている店がビル1階〜6階まで、所狭しと並ぶビル
・アクションカメラ、電動掃除機、家電など最終製品ばかりが並ぶビル
・充電器やケースなどスマホアクセサリーばかり並ぶビル
・女性服や赤ちゃん服屋ばかりある店

私が一番好きだった店は、こちら。日本では1500円はしそうな可愛いスマホケースが5元(75円相当)なのが驚き。デザインのセンスがすごく素敵でいくつも買いたくなった。華北電気屋ビル内の詳しい場所は忘れてしまった...

せっかく華北強に来たので、現地ならではのことをしたくて、iPhone6の電池を入れ替えてもらうことに。iPhoneと看板のあるカウンターに恐る恐る近づいて、バッテリーと言う。電卓に400元(6500円相当)と打ち込まれて、1時間半後に戻ってこいと言われた。お金を払うと、店の人が近くに店から部品調達して無事にバッテリー交換完了。店内を見渡しても、在庫はほとんどなくて、オーダー入ってから周りの店に買いにいくようだ。

買ったものはアクションカメラ。見た目はGoProと同じものがあちこちで売ってる。しかも値段はまちまち、英語が通じないので昨日の違いがよくわからない。こちらについては後々解明したことがあるので別途記事にする予定。

電気街ランチ

ランチはビル街の上のレストラン街、地下のレストラン街、屋台などがある。ランチのオススメはなんといっても水餃子。カウンター越しに職人技でどんどん餃子ができて行くのは見ていて飽きない。とても丁寧に一個一個作る。大量に作っているけれども、チープな大量生産でなく丁寧な手作業。

水餃子の中身は種類豊富で食べたいお肉、魚介、野菜が選べる。一皿に15個乗って12元(180円相当)。

角煮はどーんと骨つきの塊肉で出てきた。食品手袋が渡され、豪快に食す。

深センでは、WeChat pay, Alipayが一般的で現金支払いする人はほとんどいない。クレジットカードが使える場所は限定的。電気街、レストラン、屋台などでもQRコード決済するのには驚いた。

ちなみにこちらは深セン渡航二回めの夕食。現地で中国人知人に会い「辛いのは好き?」と聞かれてうっかりイエスと言ったら、危ない店に連れられた。店内は最近はやりの暗闇ジムのように、真っ暗。音楽はガンガンにかかっている。店員さんはクラブでつけるみたいなピカピカ光るバッチを胸につけているが、それがないと誰がお客さんで誰が店員さんかさっぱりわからない。こんなところで食事するなんて、変な雰囲気だけど初めての体験にわくわく。

そして遂に料理が来た。唐辛子だらけの鉄板が...しかも赤と緑で圧巻...
辛くないものを頼んで、とお願いしてとってもらったきゅうりもニンニクと香辛料が大量に使われていて...参りました。この国で辛いもの好きと言うのは、危険。。

 

ランチ後に電池変えしてもらったスマホを取りに行って、動作確認。何も問題なく動いている!深センで新しいバッテリーに交換体験をして、さらに日本に比べてちょっと安くてクオリティ問題なかったので、満足そうなパートナーと一緒に地下鉄駅に向かいダーフェンへ移動。

 

廉価油絵が大量生産される街ダーフェン、そこはヨーロッパの雰囲気漂よう異世界

 

さてさて、電車にてダーフェンに到着すると『冷静と情熱のあいだ』のワンシーンに出て来るような美しいアート溢れる素敵な街並み。鮮やかな建物の横にはピカピカの車。どこからともなく漂う油絵の具の匂い。ここはまるでヨーロッパの雰囲気に溢れている...!

あ、でも...後ろ振り返ったらやっぱりここは中国でした。

こんな繊細な美しい絵を描く人がたくさんいるなんて感激!さらに制作過程をアーティストのすぐ横に立って見られることに感激!!なんて素敵な街なんだろうここは!!!

街全体が迷路のように細い小道になっていて、その通路で所狭しと絵を書き続けるアーティスト、本当に素敵だった。ここで描かれる絵は世界中の廉価油絵市場の大半を占めているとか。

英語は全く通じないけど、電卓に数字を入れてこの絵はいくらと教えてくれる。ほんとはいくつか買いたかったけど、傷つけずに持って帰れるか自信がないので、試しに一つゴッホのような絵を買った。額縁に入って、丁寧に包装してくれて、大事に持って帰った。頑丈に巻いてくれたので、スーツケース(ソフトキャリーケース)に入れて帰宅しても傷つくことなく、リビングに彩りを添えてくれている。横33.5cm 縦43.5cmで55元(825円相当)。

iPhoneiPadなどの電子画面を見ながら、筆を動かすごとに少しずつ仕上げる美しい油絵。とても美しい絵の雰囲気に圧倒されて視線を油絵師に移すと、ジャージを着たおじさん。このギャップがなんとも言えない。

中国共産党幹部(中年男性)ポートレートゴッホ。なんていう組み合わせ...!

どの小道を通ってもアーティストであふれていて、とても素敵な雰囲気に圧倒された。ちょっとお茶したくて立ち寄ったカフェは様々は陶器が売っていた。店中に素敵な花瓶が溢れていて、堪能。全部買いたいくらい素敵な花瓶ばかりだけど、小ぶりなものを二つ買い求めた。お茶をして、香港に戻ることに。

帰路メモ。深セン地下鉄改札では電子マネーで通ってしまう人ばかり。駅の改札にある券売機はくしゃくしゃな中国元は、機械に押し返されてしまうこと多い。そもそも5元しか使えない券売機があり、ダーフェン駅には駅員さんがいないので、12,000歩あるいて疲れているのに、両替目的で近くの店まで買い物に行くことに・・・お財布には小さい単位のお金を入れておかないと。

香港からたった2時間離れただけで、全然雰囲気が違う。英語話者は途端に減って、中国語がわからないとかなり苦労する。でもそんな苦労が吹っ飛ぶくらい、面白い体験ができる街。どんどん進化している街とのことなので、また行って変化を全身で感じとりたい。

#深セン #旅行 #香港 #日帰り旅行 #ダーフェン