ランニングアプリを比較して、UIインセンティブをスタディしてみた
- Nike Run Clubアプリを初めて使ったら、UIすごいことになってた
- Nike Run ClubアプリのUX, UI優位点8つ
- SNSやアプリUXを作る際に着目ポイント
- アクティブユーザー確保のポイント
Nike Run Clubアプリを初めて使ったら、UIすごいことになってた
これまでRunkeeperというアプリを2年ほど使って(多いときは)月間100kmほど走っていました。Runkeeperに友達がいて、コミュニティができて、自分のアクティビティをいいね!してくれると嬉しいというインセンティブがあったからだと思います。自分が頑張ったのをみててくれる人がいて、いいねしてくれるのは結構嬉しいものですよね。そしていいねしてくれた人が走っているのを見ると、自分も頑張らなきゃという気持ちになったものです。
ところが諸事情により強初めてNike Run Clubアプリを落としたら上記インセンティブをのっけから上回るUIにど肝を抜かれました。これはすごい。155回アクティビティ(ラン等の記録がある状態)のあるRunkeeperを卒業して、今後はNike Run Clubを使います。
Nike Run ClubアプリのUX, UI優位点8つ
Nike Run Clubアプリがいいなと思ったポイントはこちらです。
- 日本語のUX、音声日本語
- 止まっている時はラン計測を一時停止して、走り出すと速度計測を開始する
- ラン終了時にはボタン長押必須、誤操作によりアクティビティ終了防止
- 1kmで1ポイントのポイント、ポイントは商品と交換可能
- 走った場所を表示するマップがかっこよくてテンション上がる
- SNS拡散期待:走った場所を表示するマップがかっこいい
- アクティブユーザー確保:同じ目標を志す人数とランキングが見れる
止まっている時はラン計測を一時停止して、走り出すと速度計測を開始する
街ランでよくある信号で立ち止まる度に計測を一時停止するのは面倒ですが、Nike Run Clubなら自動的に止まって、走り出すと計測開始してくれます。
ラン終了時にはボタン長押必須、誤操作によりアクティビティ終了防止
あと地味ですが時々Runkeeperでは起こってしまう何かの拍子にスマホ画面を触った時に計測をやめてしまう事態がない長押しボタンによるアクティビティ終了となっています。
1kmで1ポイントのポイント、ポイントがたまると商品と交換可能
そしてポイントがたまるとNIKEの商品やアイススケート入場などに交換できる
60km走ったら、アイススケートに大人二人入場料4000円相当分に無料で入場できるのはハードルが低いと言えるでしょう。2019年3月3日までとのことなので、ぜひ行ってみたいです!
SNSやアプリUXを作る際に着目ポイント
SNS拡散期待:走った場所を表示するマップがかっこいい
SNS映えするランニングマップは、走った速度によってルートの色が変わるハイテクな作りになっています。見た目がいい感じなので、走ったことをSNS拡散したくなる作りになっていると感じました。
UIやUXがいけていると、SNS拡散が期待でき、口コミ拡散や報道関係者の情報源になる可能性が高まります。ユーザーの生の声をネットで大多数に拡散される規模があるため、自分がフォローしているユーザーと同じ商品を使ってみたいと言う動機をを引き出すことができます。SNSを使ったPRはシェアされるネタを仕込んでおくことで、会社のコストなしに商品のタッチポイントを増やし、バイラルされることが期待されます。
ちなみに報道関係者の情報源は下記とのこと。
報道関係者の情報源は?(社団法人日本パブリックリレーションズ協会)
1: プレスリリース
2: 新聞
3: 口コミ、噂(SNS)
4: インターネット
5: 雑誌
プレスリリース、新聞、インターネット、雑誌へのアプローチは運営会社が作っていくことが必要な情報となりますが、SNSでバイラルする仕組みを作れば会社のコストを使うことなくユーザーが商品を宣伝してくれることになります。
アクティブユーザー確保のポイント
同じ目標を志す人数とランキングが見れる
ランニングを継続するポイントは、一人ではなくてみんなが走ってるから私も、とか今週の目標は50kmだから土曜までにあと30km走らないと......などと走るモチベーションを維持することだと思います。
アプリでモチベーション維持させることと、アクティブユーザーを確保することは相関関係にあるため、アプリのアクティブユーザーを掴み、目標や共有する思いをシェアする仕組みがある点が面白いと思いました。
Runkeeperでも50kmチャレンジのようなものはありますが、Nike Run Clubの差別化ポイントは参加人数とランキングがわかること。
チャレンジに参加している中での上位3人の走行距離がわかります。1月22日間の間に1500km以上走っている人が2人もいるなんて、すごいですね。。
1月の50kmチャレンジに参加しているのは193,439人。19万人の人が同じ目標に向かって走っているなんて、ちょっと頑張ろうなんて気持ちになるってものです。
ランキングについては自分の順位がわかるため、順位を上げようとするモチベーションにもなりそうです。