【パパママをサポートする】子育Tech Meetupに参加しました
イベント概要について
日 時: 12月11日(火)17:30〜21:00(17:00開場)
参加費: ¥1,500(docks会員様は無料でご参加いただけます。コミュニティマネージャーまでお問い合わせください)
定 員: 100名
会 場: 東京都港区虎ノ門4-3-1城山トラストタワー4F
最寄駅: 東京メトロ 南北線 六本木一丁目駅 徒歩6分
東京メトロ 日比谷線 神谷町駅 徒歩6分
共催: 子育Tech委員会
【タイムライン】
17:00〜17:30 開場
17:30〜17:35 開演挨拶+イベント趣旨説明(Creww)
17:35〜18:00 基調講演
ワーク・ライフバランスコンサルタント 大西友美子氏(株式会社ワーク・ライフバランス)
18:00〜18:10 ゲストトーク「子育Techについて」
子育Tech委員会 彦坂真依子氏(株式会社カラダノート)
https://www.kosodatech.com/
18:10〜19:00 スタートアップピッチ
・株式会社シェアダイン CEO 飯田陽狩氏
https://sharedine.me/
・株式会社Hacksii CEO 高橋未来氏
https://hakushi-no-recipe.com/
・キズナシッター(株式会社ネクストビート) 中村暁志氏
https://sitter.kidsna.com/
・BONYU.lab 代表取締役 荻野みどり氏
https://www.bonyu.me/
・株式会社レイブリー CEO作前雄也氏
https://www.raively.biz/
19:00〜19:25 パネルディスカッション
登壇者:ワーク・ライフバランス大西氏、シェアダイン飯田氏、Hacksii高橋氏、キズナシッター中村氏、BONYU.lab荻野氏、レイブリー作前氏、カラダノート彦坂氏
モデレーター:Creww小田
19:25〜19:30 docks紹介
19:30〜20:30 Meetup
20:45〜21:00 閉会
女子なら誰でも知ってるパワーウーマン荻野みどりさんに会えた
今回のイベントで個人的な注目は、シリアルアントレプレナーの荻野みどりさん。
女性誌等でよく目にするココナッツオイル等を扱う株式会社ブラウンシュガーファーストの代表を務める傍ら株式会社Bonyu.labを立ち上げています。
荻野みどりさんは、とてもチャーミングな女性。
母乳でお母さんの悩みを解決するパッションが溢れ出ていて引き込まれました。
2011年に出産4ヶ月後に創業後、年商数億円までビジネスを育てていること。
さらにブラウンシュガーファースト創業から7年という短いスパンでシリアルアントレプレナーの世界を切り開いているなんて輝かしいパワーウーマンだと感じました。
出産して、育児して、仕事している女性で憧れの人って探してもあまりいないと思っていたのですが、ついに尊敬するなりたい女性経営者像を見つけました!
荻野さんが出場したNews Picks MakeMoneyには、実は弊社も応募していました。
残念ながら書類選考で落選したので、悔し涙しながら同番組を見たとき、あの荻野さんがなんで急に母乳?って思ったのが率直の感想だったのですが......
2018年3月末の番組収録、4月1日放映を経て、新規事業が爆速進捗していて、海外戦略あり、ラスベガスで開催される名だたるテックイベントであるCESに出場されるとのスピード感に度肝を抜かれました。
子育TechやBaby Techには興味を持っていて、うちも海外でサービス展開してみたいな。でも子どもが8ヶ月でてんやわんやの上に、初めての起業でわからないことだらけ......などなど言い訳すればキリがないけど、私たちもできることを一つずつ進めていきたいと思いました。
そして近日中に荻野さんの著書を読みたい。
Meetupセッションでは、母として粉ミルクの成分についてどうしても気になって質問しました。
荻野さんが訪問した地方で粉ミルクを作っている会社では一定期間で母乳のサンプルを集め、その平均値に近づくように粉ミルクを作っているとのことで、そもそも良い母乳、良い粉ミルクとは?など育児系にありがちな一般的な事象データがない状況であることを知って愕然としました。
以前赤ちゃんデータや出産についてのデータを探したとき、病気などの特異なケースを除いた場合の出産等データが少ないことを知って、そんなんでいいのかと驚いたことがあります。
これまで検索してもよくわからなかったどうしたら良い母乳をあげられるのか?自分の母乳を自信持ってあげられるには?の質問に答えてくれる新サービスの展開に大きな期待を寄せています。
シリアルアントレプレナーに学ぶ、ビジネスネタの見つけ方
MakeMoney放映時から気になっていたシリアルアントレプレナーとしてどうして母乳事業を選んだのかという素朴な疑問について、コメントがあったのでこちらも記載しておきます。
「母乳」というキーワードは年間20万以上の検索があるにもかかわらず、検索して上位表示されるのはコラム記事ばかりで科学的な根拠に基づいた説明が少なく、お母さんの痒いところに手がとどく答えを見つけづらい状況。
そうそう、そうなんです。乳腺炎になったとき対処方法を何度検索しても、よくわからなかった経験を思い出します。
荻野さんが新しいビジネスの始めるきっかけの一つとして、検索ワードをチェックしているとのこと。
検索上位ということは、世の中の隠れたニーズがある。
なるほどと膝を打ちGoogle Trendsを活用していきたいと思いました。
スタートアップ5社のピッチを聞いて、自社ピッチに取り入れたいと思ったポイント
同イベント中盤のスタートアップ5社によるピッチを聞くと、勉強になることが多々ありました。今回登壇したスタートアップの中ではキズナシッターの1年がサービスローンチ後最も長い事業で、中にはローンチを見据えて開発中の事業もありました。
普段あまり触れる機会のないスタートアップピッチを5社連続で聞くと、下記の点が勉強になると感じました。
- スライドの作り込み
- ピッチ中のビデオの活用方法
- アンケート調査数のスライドへの効果的な取り込み方
ピッチを聞いて実感、コンセプトをサービスに作り上げることの重要さ
シード期に当たるスタートアップ5社によるピッチを聞いて感じたことは、コンセプトをサービスに落とし込むことがいかに大変かつ重要な過程であるかということです。
実際に、登壇者は下記のような課題があると話していました。
- 日本人は自宅に他人を入れることに抵抗を持っている割合が高い(実際に子育て関連サービスに興味関心のある参加者100人でも、ベビーシッターや家事代行など家にきてもらうサービスを使ったことがある人は2割以下)
- 消費者向けサービス(特に出費にシビアな女性向けサービス)は、認知を取るのが難しい
- C to Cマッチングで、供給者やサービス享受者をバランスよく集め、繋ぐことが難しい
上記のような課題がありながらも、try&errorを通じてそれぞれの事業に合った施策を取られているとのことでした。
どんなにいいサービスだと思っていても、世の中の人の認知を取ることの難しさ、実際にお金を払って使ってもらえることの難しさを目の当たりにした瞬間でした。
他社のピッチを聞いて気づいたアクセラレータ応募適正時期とは
弊社はこれまで数社のアクセラレータに応募して、選考過程を進むも採択とならなかった経験が数回あるのですが、やはりプロダクト開発中でありローンチ目処が確定していない時期尚早なタイミングであったことが一番の敗因だと感じました。
各種アクセラレータの応募説明を読むと、アイデア段階であっても応募可能と書いてあることがありますが、それは応募時点ではアイデアであっても爆速開発の上、選考面談までにはプロダクトができていることを前提にしているような気がします。
実際に、子育Tech Meetupでピッチしたスタートアップで(私たちが選考から漏れた)大企業とのアクセラレータ採択企業で、プロダクトはすでにローンチ済みでした。
アクセラレータは広くスタートアップからの応募を受け付ける数値目標がある一方で、実際に大企業が提携会社を選ぶときには協業実現可能性が重要な指標であることは至極もっともな理由だと思います。
私たちは数々のアクセラレータに応募することで一定の経験を積むことと引き換えに、時間を無駄にしてしまいました。
今後アクセラレータに応募したいスタートアップの方は、できれば実証実験が終わっていてProduct Market Fitしている時点、少なくともプロダクトローンチ予定目処がたった時点が良いのではないか思いました。
その他印象に残ったことメモ
懇親会で先輩起業家と話す中で印象に残ったことを下記に記します。
- 採用に苦労されている(スタートアップで働くことに興味がある人は直接コンタクトしてみる価値がありそう)
- Product Market Fitを目指す段階で大切なことは、(会員登録したけど実際にお金を払うサービスを使っていないなど)AIDMAの過程で抜け落ちてしまう人をどうするか施策を打つこと。これが定まるまでは大規模な広告は打てないとのこと。
- PR担当からアプローチをして女性誌に取材してもらい、その後yahoo newsになるとサービスへの問い合わせが増える
以上、子育て関連サービスを開発中のシード企業が登壇する【パパママをサポートする】子育Tech Meetupイベントに参加して学んだことや感想を記載しました。
それにしても......登壇されている方々は、みなさんキラキラした美しい女性やかっこいい男性。輝いていました。
スタートアップ立ち上げを目指すと大変だと感じることが多くあるのですが、メンタル強めで素敵な経営者になりたいと強く思いました。